仕事や家庭の事情で引っ越しをすることになったとき、準備はいつごろから始めればいいのか、分からないことが多く不安になりますよね。
特に初めての引越しや、家族を連れての引越しとなると何から手を付けていいのかわからず、段取りや準備に時間がかかってしまうことが多くあります。
わが家は転勤族で、子どもがまだ赤ちゃんの時から子連れでの引っ越しをしています。
これまで妊娠中も含め、子連れでの引っ越しは3度経験しました。
また、私自身も結婚前は仕事の都合で、単身での引っ越しを何度も繰り返していました。
独身時代も結婚後も、1年~3年単位で引っ越しをしているため、引っ越し業者の手配や荷造りもこれまでほとんど自分一人で行っています。
この記事では引っ越し経験豊富な主婦である私が、引っ越しの準備はいつから始めたらいいのか、何から始めればいいのか、準備期間に合わせてスケジュール作りをするコツをお伝えします。
あなたの引越し準備が、スムーズで快適に行われるよう参考になれば嬉しいです。
引っ越し準備はいつから
引越し準備は、遅くても2週間前には始めましょう!
理由は、引っ越し業者を決めてダンボールをもらうとき、ほとんどの業者は2週間前にくれます。
これは、2週間程度あればどんなタイプの引越しでも荷造りが問題なく出来るだろう、という経験豊富な引越し業者の考えが反映されたものです。
また、引っ越しに伴うさまざまな手続きの中で、役所に届け出る転出届は2週間前から受け付けています。
そのほかライフラインに関わる手続きは、3日前や当日でも大丈夫な場合もありますが、引っ越し繁忙期(3月~4月)は電話自体がつながりにくいかったり、ネット回線など工事が必要な場合は工事の日程が取れず、新しい引っ越し先で回線が使えるまで時間がかかる場合があるからです。
新居での生活がスムーズに始められるように、手続きの連絡出来るだけ早めに、最低でも1週間から2週間前には連絡を入れるようにしましょう。
引越し準備といっても、大きく分けて2つあります。
その2つとは、
手続き関係と荷造り です。
では、それぞれについて順にみていきましょう。
引っ越しで必要な手続き
引越しで必要な手続きには、次の3つがあります。
引越し業者を決める
引越し業者を決めるのは、日程と住所が確定してからの方がスムーズですが、転居先の家の引き渡しが確定しなかったり、部屋の空き状況の確認に時間がかかる場合があります。
なので、だいたいの時期(〇月末頃など)と場所(他県へ移動の場合は△県□市◆◆周辺まで)がわかっていれば見積もりをしてもらえます(わが家で経験済みです!)。
ですので、引越し業者を決める前に
これらが決まっていれば、引越し業者へ連絡をして見積もりを取ることができます。
引越し業者の見積もりには、会社などで決まった業者の指定がなければ、複数の業者へ見積もりを取りサービス内容や料金を比較して契約することをお勧めします。
こちらの記事を参考にしてみてください。
その後、引っ越し業者が決定したら、ダンボールを持ってきてもらう日を気めましょう。
ほとんどの業者は、引っ越し日の約2週間前に持ってきてくれます。
引越し繁忙期などの忙しい時期は、希望通りにいかない場合もあるので、余裕をもってお願いするようにしましょう。
引越し業者を決めている間にも、賃貸などの場合は引っ越し後にハウスクリーニングをしなくてはいけなかったり、修繕が必要な箇所を直さなくてはいけないので、それらの予約や手配も必要になります。
引っ越し繁忙期(3月末から4月初旬)は会社の部署移動のほか、進学のため学生たちが全国で移動するので、引越し業者は1日中トラック1台で何件もの引っ越しを掛け持ちします。
そのため、引っ越しをする場合には、引っ越しがわかった時点でトラックをおさえておく必要があります。
引っ越し先が○○市まで決まっているのであれば、一日も早く引っ越し業者へ見積もりを依頼することを強くお勧めします。
役所や職場、学校関係の事務手続き
役所での転出届や転入届、医療保険資格者証の返却など、引っ越しでは職場や学校関係の手続きが必要です。
手続きでは大きく
の2つがあります。
役所などでの転出手続きは、引っ越し日の2週間前から受け付けていますので、時間があるときに早めに役所で手続きをすると良いでしょう。
役所の手続きは、午前中はとても混んでいたり、学生や社会人が異動する3月から4月にかけてはとても混雑します。
手続きだけで半日など時間を無駄にしないように、事前に開庁時間を確認し予約ができる市区町村では事前に予約をしてからでかけるとスムーズです。
〇水道・電気・ガスなどライフラインの手続き
ライフラインの手続きは、同一市内であれば転出と転入をワンセットで住所変更のみで終わらせることができます。
しかし、隣接していない市外や県外への引越しでは、転出先で利用停止(解約)と転入先で利用開始(契約)が必要になり、運営会社も異なります。
ですから、引っ越し先の住所が決まり、利用開始する日が決定したら早めに手続きをするようにしましょう。
引越し準備での荷造りの仕方
荷造りは、家族の荷物の量にもよりますが、引っ越し日当日まで生活をすることを考えると、あまり早くから始めても逆に不便だったりします。
引越し業者も荷造り用のダンボールは約2週間前から配達してくれるので、身の回りの物をダンボールに詰め始めるのは2週間くらい前からが良いと思います。
しかし、シーズンオフの家電や衣類、子どもの使わなくなったおもちゃなど、今回の引越しで処分しようと思っている物は早目に準備をしましょう。
引っ越しで使うダンボールは、業者でもらう量では足りなくなる場合もあります。
引越し用ダンボールを購入できる場所や調達できる方法は、こちらの記事を参考にしてみてください。
シーズンオフの衣類やおもちゃなどがプラスチック製の衣装ケースに入っている場合は、そのまま運んでもらえる可能性もあります。
こちらの記事でまとめてますので、参考にしてみてください。
このように一度の引越しでたくさんの手続きと荷造りをやらなくてはいけないので、段取りをきちんとつけて、できるところから始めていきましょう。
引っ越し準備期間のスケジュール
では、実際に引っ越し準備期間のスケジュールを表にまとめてみました。
準備 期間 | 手続き関係 | 荷造り | 新居で必要なこと |
---|---|---|---|
~1ヶ月前まで | ・退去の連絡 ・引越し業社の見積もり | ・不用品、粗大ごみの選別 | ・物件探し ・転入先の学校や園の情報収集と連絡 |
~2週間前まで | ・引っ越し業者決定 ・転居通知、挨拶状準備 ・ネット回線移転連絡 ・自治会や子供会へ連絡 | ・荷造り開始 ・シーズンオフ家電、衣類などの梱包 ・リサイクルショップへ買取依頼 ・粗大ごみ収集 | ・間取り確認(階、階段・エレベーター有無) |
~1週間前まで | ・役所へ転出届を提出 ・ライフライン (電気・ガス・水道)の停止手続き ・新聞や宅配サービスの中止または住所変更手続き ・挨拶の品を準備 | ・荷物の梱包 ・ゴミ処理 ・足りない梱包材の購入 | ・ライフライン(電気・ガス・水道)の開始手続き |
前日まで | ・引っ越し前のあいさつ回り ・手荷物の準備(手続きに必要な書類・貴重品など) | ・荷物の梱包 ・冷蔵庫を空にする ・冷蔵庫、洗濯機の水抜き ・エアコン、ガス湯沸かし器などの取り外し ・インターネットのモデムなど返却 ・パソコン等のデータバックアップ | |
当日やること | ・引っ越し業者へ代金の支払い ・旧宅の明け渡しに立ち会う ・新居の鍵をもらう ・役所へ転入届を出す(引っ越し後4日以内) ・お子さんが通う学校へ転入学手続きをする | ・引越し作業員へ荷物の運搬を指示、チェック ・居宅の掃除 | ・荷物を運び入れる前に新居の掃除 ・引越し作業員へ荷物の運び入れ指示 ・引越し作業員へ差し入れ ・荷解き |
引っ越し準備期間では、手続き関係と荷造り作業を同時進行で行わなくてはいけません。
ご主人の職場の異動で引っ越しをする場合は、引っ越し前1ヶ月は仕事の引継ぎや送別会への参加などでとても忙しく、仕事が休みの時しか引っ越しの戦力にはなりません。
ご主人に手続きなど、通勤途中や勤務先の近くでできる場合はお願いするなど、家族で分担して引越し作業を行うとスムーズですが、メールや電話だけではお互い忘れてしまったり、連絡ミスをする場合があります。
そこで私がおすすめするのが引っ越し専用のノートを作ることです。
詳しくは、こちらの記事にまとめてますので良かったら参考にしてくださいね。
引っ越し準備を無駄なくスムーズにすすめるコツ!
引越し準備を計画通りに進めようとしても、子どもの学校行事や急な病気などで時間が取れなかったり、ママ友や子ども同士の送別会にお誘いを受けたり、引っ越し日近くになるとなかなか思ってた通りにはスケジュールが進まなくなります。
そこで、最低限必要なところをおさえて、あとは時間の空いているときにコツコツと進めていくのをお勧めします。
引っ越し日が決まってなくても出来ること!
引っ越し日が確定していなくても、できる準備があります。
引っ越し業者へ連絡する
引っ越し日が決まらないと、業者の手配ができないと思っていませんか?
むしろ逆で、引っ越しする日を「3月の第〇週目の平日の間で」「2月末から3月半ばの土日で」など1~2週間ほどゆとりをもって選べる場合、業者によってはフリープランで最安日に引っ越し日を決めてくれることがあります。
はっきりと日にちが確定していなくても、見積もりをお願いしておけば、あとで多少の変更があっても、引っ越しの流れや荷物の量は把握できているのでスムーズに準備ができます。
特に引越し繁忙期であれば、見積もりをお願いしても営業の方のスケジュールが混みあっていてなかなか来てもらえません。
わが家に来てもらった営業の方は、1日10件、45分から1時間刻みでお客さんの家庭を訪問していました。
また、県外への引越しでは、引っ越し業者の支店が近くになかったりすると、引越し後のトラックが空のまま戻るので、引っ越し自体を断られる場合もあります。
逆に言えば、全国各地に支店がある引越し業者では、同じ時期に近くで引っ越しをするお客さんがいれば、タイミングが合えば引っ越し繁忙期でもトラックをおさえられ、費用も安く済む場合もあります。
ゴミ取集カレンダーをよくみる!
引っ越し日から逆算して最終の不燃ごみの日、可燃ごみの日をチェックして、収集日に向けて計画的にごみを出します。
粗大ごみの日は隔週1回や月1回、自分でごみ回収業者へ持ち込んだり、連絡して取りに来てもらうなど、自治体によって様々です。
よく確認をして、早目に収集してもらいましょう。
捨てるにはもったいないものは、リサイクルショップに買取をしてもらうのもいいですね。
時間に余裕があるときは、メルカリなどネットのオークションサイトで販売するなどちょっとしたお小遣い稼ぎにもなりますよ。
インターネット回線・エアコンクリーニングは早目に連絡
引っ越し日が確定していなかったり、引っ越し先の住所が決まっていないと手続きができない物もありますが、引越し繁忙期になるとネット回線や電話工事など1~2か月待ち、エアコン取付けなんかになるとGW頃に予約した工事が7月初旬になることもしばしばです。
特にエアコンの取り外しや引っ越しのついでにエアコンクリーニングをしたい場合は、オフリーズンを利用して取り外しをしてもらい、クリーニングを先に済ませておくこともできます。
クリーニング後は取り付けをせず、新居に外したままのエアコンを運んでもらって、引っ越し業者に取りつけだけをお願いすることもできます。
引っ越し日がはっきりと決まっていなくても、今月末までなど引っ越し時期がわかっていればインターネット会社へ事前に連絡をしてモデムの返却キットなどを送ってもらうことができます。
後日引っ越し日が確定したら、再度連絡をすれば、引っ越し先でもスムーズにネット環境が整うので、仕事や生活などに支障なく回線が使うことができます。
予約は電話一本でできますし、担当者のお名前を控えておけば、直前に日程や時間の変更もスムーズに連絡できるのでおすすめです。
まとめ
引越し準備には、大きくわけて手続き関係と荷造りの2つあります。
引越しすることが決まり、何から準備を始めたらいいか分からない時は、手続き関係の連絡先を調べたり、すき間時間にできることから始めましょう。
荷造りには、まずゴミ収集カレンダーを見て、不燃ごみや可燃ごみの回収日を確認しておくとその日に向けて不用品の処分ができるのでおすすめです。
わが家は私が専業主婦で、子どもが3人いますが引越し準備には最低2週間、それでもキッチン回りなどギリギリまで使うものは荷造りが後回しになるので、毎回徹夜でやっていました。
私のこれまでの引っ越し経験を元に、あなたの引越し準備の参考になれば嬉しいです。