転勤や引っ越しで子供の通っている学校の校区が変わる場合、転校をしなくてはいけませんよね。
転校の手続きってまわりに経験している人も少ないし、学校へはいつ連絡するのかな?とか、連絡した後はどうすればいいんだろう…、と心配なことばかりです。
わが家は転勤族なので、県外へも含めて10回以上引っ越しをしてきました。
子ども達は小学生と幼稚園児なので、小学校の転校も経験済みです。
また社宅での暮らしも長かったので、転勤族ならではの情報網で転校についてのお悩みもいろいろと相談に乗ってもらいました。
この記事では、引っ越しで転校をする場合の手続きの手順を公立の小学校の場合を例にご紹介します。
引っ越しでいろいろな手続きが続く中、子供たちも転校するとなると不安が大きいですよね。
お子さんが不安なく転校できるよう、ぜひ参考にしてくださいね。
引っ越しで転校するときの手続き~転出の手順~
子どもが現在通っている学校から転校することになったら、その学校で手続きする手順についてご紹介します。
引っ越し先の住所と引っ越し日が決まったら、早めに担任に先生へ連絡しましょう
学校では、担任の先生からクラスの子供が転校するという報告を受けると、転校に必要な書類の準備を始めます。
転勤や引っ越しによる転校が決まったら、1カ月前~2週間前までには学級担任を通して学校へ連絡をしましょう。
わが家は夏休み前の最終登校日で転校をすることになっていたのですが、5月の初めにあった家庭訪問ではお話をしておきました。
その後、正式な引っ越しの日時や住所、転入先の学校がわかったら、連絡帳などでお知らせしました。
クラスによってはお別れ会をしてくれたり、お別れのメッセージや絵を用意してくれたりと、学校側にとっても早めに連絡をもらえた方が準備がしやすいようです。
各家庭での事情もあるので、担任の先生にはいつぐらいにクラスの子ども達に話すのかを打ち合わせておくのもいいですね。
兄弟姉妹が同じ学校に在籍している場合、必ずそれぞれの担任の先生にお知らせしてください。
学校や先生によっては、多忙のあまり違う学年の先生同士の連絡があまりスムーズでない場合もあります。
伝えたつもりでも伝わってないこともまれにあるので、確実にそれぞれの担任の先生にお話しするようにしましょう。
参観日や家庭訪問の時など直接お話しできる機会が近ければ、その時に伝えるのもいいですね。
今通っている学校に登校する最後の日に、転校に必要な書類を受け取りましょう
転校に必要な書類とは
在学証明書
教科用図書給与証明書
などのことです。
兄弟姉妹が同じ学校に在籍している場合は、必ず全員分を受け取ってくださいね。
封がしてあるので封は開けずにそのままにして転入先まで持っていきます。
兄弟分まとめて封筒に入っている場合と、子ども達それぞれに個別に封筒に入っている場合があるので、必ず「全員分入っていますか?」と確認してください。
転入先の学校への連絡と手順
次に、引っ越し後転入する小学校への連絡をどのようにすればよいかを紹介します。
市役所などに連絡をし、転入先の学校を教えてもらいましょう
引っ越し先の住所が決まったら、転入先の市役所・区役所等の市民課や住民課(自治体によって名称が異なります)へ電話で連絡をし、小(中)学校の子供がいることを伝えて学区を教えてもらいます。
その際、転入先の学校の電話番号も聞いておきましょう。
必要であれば入学式、始業式、終業式などの日程も教えてもらえますよ。
転入先の学校へ連絡をし、手続きをする日程を決めましょう
転入先の学校への連絡では、引っ越し日がいつなのか、新しい学校へはいつから通えるのかを伝えて転入の手続きや説明を聞く日時を決めます。
現在の住所から引っ越す日(転出日)が決まっていたら、その翌日、つまり新居への転入日から子ども達は新しい学校の在籍になります。
手続きの日程が決まったら、当日持参するものを聞いて手続きに出かけてくださいね。
転校する時期はいつ?連絡するときの注意
引っ越しが小学校入学前の場合
現在年長さんお子供がいる場合、10月から11月末までの間に公立の小学校では就学時健康診断が行われます。
引っ越し先で今住んでいる学区とは別の小学校へ入学する予定でも、この就学時健康診断は現在住んでいる学区の小学校で案内が来るのでそのまま受けましょう。
就学時健康診断とは、翌年の4月に小学校へ入学する子供を対象にした健康診断です。
今住んでいる市町村の教育委員会が実施して、ほとんどの場合、翌年入学予定の小学校で行うか、市町村の保健センターなどで集団で行います。
転勤が確定している場合でも、この健康診断は現住所の校区で必ず受けることになっています。
就学時健康診断の結果は、教育委員会を通して転入先の市町村へ連絡しますので、健診当に受付や書類を確認する際に、引っ越し予定があることを伝えておくと、その後の入学する学校への連絡もスムーズに行われます。
わざわざ引っ越し後の転入先の小学校で健診を受ける必要はないので、安心してくださいね。
12月以降、就学時健康診断が終わってから、転勤や引っ越しが決まり入学予定の小学校が変わるときは、その旨を現在住んでいる市町村の教育委員会へ忘れずに連絡してください。
地域によっては入学予定者が一人増えたり減ったりするだけで、学級の数が変わったり、配属する先生の数が変わります。
わが家の夫は転勤の多い職種で、私たち家族は社宅に長く住んでいたので、毎年
「あと〇人転入生が来ると1年生は2クラスから3クラスになるんだって!」
といった情報が行き交っていました(^^;)
年度初め学年が変わるタイミングの場合
新1年生以外のお子さんで、春休み中に引っ越しをして学年が変わった新学期に転入する場合は、新入学のお子さんと同様、引っ越しが確実に決まったら早めに連絡をしましょう。
学年の人数の増減で学級数の変更やクラス替え、教員の数も変わってきますので、転入がわかり次第伝えておくとその後の転入先での受け入れもスムーズです。
年度途中 長期休み明けのタイミングの場合
新しい学年がスタートして学期末で引っ越しをする場合は、夏休みや冬休み明けに登校するので少し時間があります。
しかし、引っ越しが済んで市役所などに転入届を出すと、その転入した日から子供は新しい住所で決まっている学校に在籍になります。
学校への連絡は長期休みに入っていても、早めにするようにして手続きをしてくださいね。
子どもが新しい学校へ馴染むためにも、引っ越してすぐに転入先の小学校へ一度出向いていれば、長期休みの間も登下校の練習をしたり、近所に顔なじみもできますね。
先生方は長期の休みの間にふだん行けない研修に出かけたり、休暇を取って学校に不在になることが多いのです。
なので、年度の途中で転入する場合でも、引っ越しが確定したらすぐに転入先の学校へ一度電話で連絡をし、手続きに行く日程を決めておきましょう。
ちなみに、わが家の引越し転校体験談もこちらの記事で紹介してます。
学期の途中のタイミングで引っ越しの場合
どうしても父親の仕事の都合などで学期の途中で引っ越しをしなくてはいけない場合もありますよね。
そんな時は新しい住所がわかりしだい市役所や区役所で転入先の学校を教えてもらい、転入先の学校へ連絡をしましょう。
運動会や音楽会など大きな行事の配役など、転入することがわかっていたら、新しい学校でも転入生を入れてプログラムを組んだりできるので、引っ越し後もスムーズにクラスへ馴染むことができます。
6年生の途中での引越しは卒業まで通える!
隣接する学区や市町村へ家を建てるなどをして引越しする場合、6年生であれば申請すると卒業までこれまで通っている学校へそのまま在籍することができます。
また、ほかの学年もその学年の年度末までは通うことができます。
特に6年生に兄姉がいる下のお子さんは、その学年の年度末まで通えると助かりますよね。
これは、修学旅行や遠足、学校行事などへの参加や、友人関係、学習の進み具合の違いへの配慮として認められているもので、新しい住居から通えるのが条件です。
自治体によって規則に違いがありますので、必ず各自で現在住んでいる地域の教育委員会へ相談してください。
まとめ
引っ越しで子供が学校を転校しなければならなくなったとき、手続きはどのようにするかをご紹介しました。
引っ越しが決まり、新しい住所が決まったら転入先の学校がわかります。
市役所などに電話をして、新住所での学校を調べてもらいましょう。
学校がわかったら、現在通っている学校での転出の手続き、新しい学校での転入の手続きを早めにして、新しい生活をスタートさせましょう。
子どもにとって転校は、不安で寂しいものです。
家族でサポートしながら協力し、引っ越しや転校がスムーズに行えるようこの記事がお役に立てると嬉しいです。