ご主人の仕事の関係や、家の事情で引っ越しをする場合、子どもが今通っている幼稚園を転園しなくてはいけない場合があります。
そんな時、幼稚園探しはどうするの?今通っている幼稚園はどんな手続きをするの?といった疑問はありませんか。
わが家は引っ越し経験が10回以上あり、子連れでの引越しも3回経験しました。
3人の子供のうち一番上の子は3年保育で幼稚園に通っていましたが、3年間で3つの幼稚園に通いました。
真ん中と一番下の子はそれぞれ2つの幼稚園に通っています。
この記事では末っ子が小学校へ上がるまで、合計4つの幼稚園に通ったわが家の幼稚園選びのコツやポイントをご紹介します。
わが家と同じような転勤族で、お子さんの幼稚園探しに迷っている方や、幼稚園選びに迷っている方へ、その手順や手続きなどを詳しく解説しています。
転勤族ならではの、途中入園や兄弟同時入園で費用を安くするコツもお伝えしているので、是非参考にしてみてくださいね。
幼稚園を転園する場合の手順
引っ越しや家庭の事情で、幼稚園を途中で転園する場合の流れをご紹介します。
4月の年度初めに学年が変わるタイミングで転園する場合は、転園先の幼稚園では新入園児と同じように手続きを進めていく場合もあります。
しかし手続きの時期によっては、年度の途中からの転園と同じような手順で手続きをすることもあるので参考にしてください。
転園の流れ
転園の流れは、このようになります。
これに引っ越しが伴うと、様々な準備が同時進行になるので、連絡や手続きは早め早めに動くようにするといいですね。
それでは、上であげた転園の流れを次の章で詳しくご紹介していきます。
引っ越しで途中入園するときの幼稚園探し
転園や途中入園は、退園する幼稚園側も受け入れる側も準備が必要になるので、少なくとも1ヶ月前には双方の幼稚園へ連絡を取りたいので、その前から幼稚園を探しておきましょう。
つまり、引っ越しや転勤がわかりったらすぐに幼稚園探しを始め、2ヶ月~1ヶ月前には通いたい幼稚園をピックアップしておきます。
幼稚園探しは、実際に見学したりプレ保育に参加したりと幼稚園の中に入って自分の目で見て雰囲気を確かめるのが一番です。
しかし、県外など遠方へ引っ越しになると事前に現地に行くことはできませんね。
インターネット上の口コミは、良いことばかりが書かれている訳ではないため、マイナスな口コミもたまに見られます。
しかし、感じ方は人それぞれなので100%鵜呑みにしてはいけませんが、気になることがあれば園に直接電話して聞いてみるのが良いでしょう。
最近では幼稚園のホームページを開設しているところも多く、園生活の様子や行事、ブログでお子さんの活動の様子がわかるところも数多くあります。
その中で気になる幼稚園があれば、いくつかピックアップしておくといいですね。
幼稚園の選び方のポイント①費用
これまで私は3人の子供たちを全国各地4つの幼稚園へ通わせているので、その経験から私がおすすめする幼稚園の選び方をご紹介します。
まずは何といってもお金の問題です。
保育料は内閣府による「幼児教育・保育の無償化」により、3~5歳児クラスの幼稚園であれば月額27500円までは利用料が無償になります。
そのほか園ごとに金額に違いがありますが、幼稚園に通うときにかかる費用として次のものがあります。
- 入園金
- 送迎バス代
- 施設充実費
など
入園金
保育料以外で払わなければいけない費用が多いと、兄弟で転園し幼稚園に通わせなくてはいけない場合は死活問題です。
私立の幼稚園は園によって入園金の金額が違うため、それぞれホームページの入園案内で確認する必要があります。
入園金は地域によってかなりバラつきがあります。
わが家が経験した幼稚園では、首都圏では一人につき7万~12万、地方の都市部では3万円程度と、かなり差がありました。
兄弟で通う場合や、途中入園では兄弟の下の子の分が無料や半額になったりと割引があるところもありますので、ホームページ上で分からない事は直接幼稚園に問い合わせてみてください。
送迎バス代
自宅から園までの距離が徒歩圏内でなければ、距離によっては送迎バスを利用する人もいますよね。
幼稚園のバス代は、一律ひと月数千円の場合もあれば、園からの距離によって加算されたり、兄弟が同じ値段だったり、下の子が半額だったり、下の子は無料だったりとさまざまですので確認してみてください。
教育充実費
園で使用する機材の購入や使用料などとして使われます。
特に私立の園では、子ども達の教育に力を入れているため、温水プールや図書館、市内運動場などさまざまな施設を保有しているところが多くあります。
そのため、その施設の維持費や外部講師などを呼ぶ際にかかる費用も、保育料とは別に支払わなくてはいけません。
その金額は2000円程度から10000円程度と、地域や円の教育方針によって違いがあります。
わからなこととがあれば、事前に園に問い合わせてみましょう。
幼稚園の選び方のポイント②規模
幼稚園の規模は、お子さんを通わせる時の基準の一つになります。
近所のお子さんが多く通っていて、こじんまりとしたアットホームな雰囲気の幼稚園なのか、市内外各地から園児が集まってくるような人気のある大規模な幼稚園なのかで園の雰囲気もかなり違ってきます。
小規模ならではの良さ、大規模ならではの良さがそれぞれあり独自の活動を行っている幼稚園もあります。
お子さんの性格や家庭の状況に合わせて幼稚園を選んでみるのもいいですね。
施設の広さ
施設の広さは子供たちの活動の場を広げてくれます。
園庭が広かったり、室内プールがあったり、広い畑や山があったりと、お子さんの幼稚園での活動が充実したものになるような施設が備えてある幼稚園がたくさんあります。
交通や駐車場の利便性
幼稚園は大通りに面していることは少なく、住宅街の一角など登園時の交通の安全を配慮した交通の便が良くない場所にある場合が多いで場所にあることが多いです。
これらはお住いの地域の状況によっても変わってきますので、事前に確認しておきましょう。
制服の有無
制服があるのかないのかで、かかる費用も変わってきます。
最近ではハイブランドの制服を取り入れている園や、ブレザーとスボン、スカート以外は自由でよいといった幼稚園など、園によって違いがありますので確認しておきましょう。
給食の有無
朝の忙しい時間のお弁当作りは本当にひと苦労です。
給食があれば給食費はかかりますが、忙しいお母さんにとっては便利ですよね。
週に2回、週に4回など給食が提供される回数が違ったり、基本は毎日お弁当持参で、お弁当を持ってこられない時は園で注文できるといったシステムのところもあります。
幼稚園選びでは給食も有無もチェックしてみてくださいね。
預かり保育の有無
最近は幼稚園と保育園が一緒になった幼保連携型認定子ども園と呼ばれる施設や、幼稚園の預かり機能が充実した幼稚園が増えてきています。
保育園になかなか入れない場合に、幼稚園の預かり保育を利用して仕事をする家庭も増えてきているため、このような預かり保育を行っているか、利用料金はいくらかなどを確認しておくのも幼稚園の選択肢のひとつになります。
転入先の幼稚園での手続き方法
転入先の幼稚園が決まったら、手続きをします。
転入手続きの時に必要なことや、準備物をまとめてご紹介します。
入園を希望する幼稚園は数か所ピックアップしよう
転入を希望する幼稚園は、人気があったり、元々の募集人員が少なく定員がいっぱいで断られることも多くあります。
わが家も2月の初めの転勤で幼稚園を探しているとき、現在欠員している分の人員は新しい年度の新入園児でいっぱいになっているので、と断られたことがありました。
ですので、幼稚園を何個かピックアップしたら第一希望、第二希望と順番を決めて連絡を取るようにしましょう。
人気の幼稚園は、新入園児を募集する際に受付開始日の夜中から幼稚園の正門に順番待ちで並んだりします。
中には、午前9時受付開始なのに夜中の3時ころから並んでいた李、ご主人が出勤前に並び、その後母親とバトンタッチして並ぶというケースもありました。
そのような幼稚園は途中入園でも入ることがなかなか難しいので、もし途中からでも入園出来たらラッキーですね。
また兄弟姉妹で幼稚園に通う場合は、難易度が増します。
わが家は「年長さんは空きがあるけど、年少さんは今定員いっぱいです」
と断られたことがあります。
違う学年でそろって空きがあるのはむずかしいことなので、もし一度断られても時間をおいて何度か連絡をしていると、学期末あたりに空きが出たりすることもあります。
主人の転勤が決まってからと、引っ越しの日程が確定してからの2回連絡して、途中入園させてもらえることになった時もありました。
私立の幼稚園は、園長先生や理事の方のご厚意で、転勤族の受け入れ判断をゆるくしてくれることもあります。
「この幼稚園に、なぜわが子を通わせたいか」を熱意をもって伝えるためにも、あきらめずに連絡してみてください。
転園先の幼稚園へ確認すること
運よく転園先の幼稚園が見つかったら、幼稚園へ確認することは次の通りです。
・入園金の確認(いつまでに支払えばよいかも確認)
・転園に必要な書類の確認
入園願書、在園証明書、住民票、入園考査料など
前の幼稚園で使っていた氏名印をもらえれば、新しい幼稚園でも使える場合があります。
新入園児の受付の時、多くの幼稚園で入園案内を購入し、入園願書面接と簡単な試験を行っています。
途中入園の際も入園案内や入園考査料などを手続きの時に支払います。
それらの金額がいくらになるかを確認し、手続き当日までに準備しておきましょう。
幼稚園を途中入園するとき費用を安くするコツ
幼稚園を途中入園すると、新入園の時と同じく教材などにお金がかかります。
そこで、転勤の多いわが家がいつも行っていた教材費などを安くするコツをご紹介します。
制服、通園カバン、体操服などに貸し出しやお下がりがないかを確認
転勤族の多い地区では、幼稚園が有料または無料で制服などの貸し出しを行ってくれます。
もし、卒園まであまり期間がないのであれば貸し出し用の制服を借りるのも便利です。
また、幼稚園ではバザーなどを行ったときに中古で出された体操服や制服などが売れ残っていて、幼稚園がお着換え用に保管している場合があります。
ふだん制服などの貸し出しをしていない園でも、相談をすればもしかしたら借りられる可能性もあるので、聞いてみるのもよいですね。
前の幼稚園で使っていたお道具箱などを持参する
手続きで新しい幼稚園を訪問するときに、前の幼稚園で使っていたお道具箱を中身もすべて持参します。
そのほかにも、コップや鍵盤、縄跳びなど持っていけるものは持っていき、実際に先生方に見てもらいましょう。
それで買い直した方が良いもの、前の幼稚園で使っていたものをそのままでも良いものを見定めてもらい、少しでも費用を浮かせましょう。
わが家はクレヨンや絵の具、工作用のはさみとのりはそのままで、給食用のコップとお道具箱を買い直しました!
年長さんでの転園
お子さんが年長さんの場合、転園の時期にもよりますが卒園までの期間が短ければ短いほど子供の幼稚園をどうすればいいか悩みますよね。
わが家は年長の時の引越しはなかったのですが、社宅に住んでいたのでまわりのご家族では1月などの転勤で、お子さんの幼稚園のことでとても悩んでいました。
卒園までご主人が単身赴任できる場合
引っ越しの選択肢で、ご主人だけが先に転勤先へ赴任し単身赴任することができるのであれば、これまで通っていた幼稚園を卒園させてあげられるということも可能です。
しかし、社宅住まいなどの場合は、転勤と同時に社宅も出なくてはならない場合もあるので、そのような場合卒園までの数カ月を近くのアパートやウィークリーマンションなどを借りて住まなくてはいけません。
その分費用もかかるし、住む場所を新しく探さなくてはいけないのでいろいろと手間がかかります。
引っ越す以外選択肢がない場合
卒園まで短期間しかない場合でも、引っ越す以外選択肢がない場合は根気よく受け入れ可能な幼稚園を探しましょう。
卒園間近になると、年長さんでは様々な行事もありクラスの保護者達も団結している雰囲気があります。
しかし、いろいろ悩むよりも受け入れてくれる幼稚園があるのであれば通い始めてみると子供はすんなり溶け込んでしまいます。
新しい幼稚園になじみ、同じ小学校へ通う友達などもできるので、ほんの数ヶ月でも引っ越し先で幼稚園に通わせられるのであればお子さんにとっても良い刺激になります。
また、それとは逆に小学校入学までの2~3ヶ月を自宅で過ごすという選択もできます。
転勤族で理由は様々ですが、幼稚園を途中退園のまま、卒園せずに小学校へ入学する子もいます。
子ども達のメンタルや、日中一緒に過ごすママ達の気持ち次第では小学校入学前の数ヶ月を幼稚園などに通わずに自宅保育で過ごすのも素敵な体験になることでしょう。
まとめ
引っ越しや転勤で幼稚園を転園する場合の手順や手続きについてご紹介しました。
幼稚園は公立の小学校などと違い、引っ越し先で入る幼稚園を自分で探さなくてはいけません。
子ども達が新しい環境に早く馴染むためにも、引っ越すことが決まったら転園先の幼稚園を早めにみつけて途中入園の準備をしておくと良いですね。
転園先の幼稚園の手続きでは、必要な書類の確認と費用を安くおさえるために、前の幼稚園で使っていたものは持参するというわが家が実際にやっているコツをご紹介しました。
また、年長さんの途中で転園する場合には家庭の状況によって変わりますが、卒園間近の子供を転園させてしまうことに抵抗があるかもしれません。
子どもは順応性も高く、その後も同じ小学校へ通う友人ができるメリットもあるので、転園も選択肢の一つと考えておくのもいいですね。
お子さんの幼稚園の転園がスムーズにいくよう、この記事がお役に立つと嬉しいです。